2015年10月30日金曜日

ある芸能人の方の衣装を処分




こんにちは


突然ですが、


私は若いころ、10代の頃、大好きなある芸能人がいました。


その方たちは(グループです)解散してしまったのですが、


解散後もそれぞれを追っかけるほど、私は熱中していました。


解散後、ある時、


グループで活動中に着ていた衣装が抽選で当たるかもしれない、


というイベントが開催されることになりました。


ファンクラブ限定でのイベントで、


私は田舎から妹1を引き連れて東京まで行きました。


抽選はかなり盛り上がりました。


結局、私は何も当たりませんでしたが、妹は衣装が当たりました。


ステージに上がり、握手してもらって、


衣装を手に席に戻ってきた妹1は、ちょっと、いえ、結構嬉しそうでした。


しかし。


その後、その衣装は困った荷物へと変化していきます。


なぜなら、男物であること、ちょっと派手なこと、などから、


一切使い道がないため、どんどん時間が経つにつれて、


これ、持ってるだけでどうしたらいいの?


という、まるで負の遺産のようになってしまいました。


そこで妹1と2人でいろいろと考えてみました。


例えば、欲しいと思う方もいらっしゃるでしょうから、オークションに出す、


という事も考えてみましたが、でも、


衣装である。


ということが証明できないわけです。


直接渡してもらったのですが、逆に言うと


ただ単に渡してもらっただけなので、証明書もなにもないのです。


メンバーの誰が着ていたかも、分かりません。


そんなものをオークションに出しても、誰も買わないだろうし、


詐欺だと思われては辛い。


そう考えて結局ここまで、20年以上の月日が流れました。




結局、 妹1はずっとずっと、もういらないと思いながらも、


ずっとずっと持ち続けていました。


捨てたら、私が悲しむとも思ったようです。


しかし、私は2年前の2013年、


その当時のその芸能人たちの思い出の物を全て処分しました。


それを見た妹1が、驚きと同時に


おねえちゃん、あの衣装ももういいね。


そう言いました。


私は、


そうだよ、もういいんだよ。好きなように処分していいよ。


そう言ったのですが、妹1は結局、


そこからまた2年間持ち続けていたのです。





先週末、妹2が遊びに来ていたのですが、


妹1が、 その衣装を妹2の旦那さんにあげる、


と言い出したのです。


妹2は、物が捨てられない性格で、しかも、そういう


ちょっとレアかも?しれない。


モノが大好きで、妹2の旦那さんもそういう性格です。 


私はすぐさま止めに入りました。


あのね、着るならいいけど、着もしないのにもらってどうするの?
仕方ないから、処分した方がいいわよ。
妹1だってずっと使い道を見つけられなかったのよ、20年間もよ。
旦那さんとサイズは合うの?
おしゃれな人だから、趣味も合わないんじゃない?


しかし、3人の意見は分かれに分かれて、


話はまとまりませんでした。


結局、衣装はまた紙袋に入れられて、物置に逆戻りになりました。




完全に負の遺産になってしまっていました。


どうしたらいいのか・・・・・・


いい答えが出ないまま、翌日、


私たちは甥っ子を連れて近所の秋祭りにでかけました。


秋祭りでは、簡単なステージが設置されていて、


素人の方なのか、分かりませんが、演奏やら歌やら、


賑やかでした。


そんな中、ある方たちが、


私が好きだった芸能人グループのコピーバンドをやる、


とお話しだしました。


来年初めてライブをするそうで、その告知をしていたのですが、


私はその時、


あの衣装のことを思い出しました。


母に言ってみると、


いいんじゃない?


妹2も 、


いいと思う。


と言うので、(妹1は妹2にあげたので、権利は妹2に移行していました)


演奏終了後、思い切って


衣装いりませんか? 


と声をかけてみました。


衣装は1着しか無いこと、
衣装であったと証明できるものは何もないこと、
古いものだから管理も良いとはいえないけれど、とりあえず傷んではないこと、


などを伝えると、喜んでもらってくださることになり、


今日、お渡ししてきました。








人手に渡る、となった時、全員で一斉に写真撮影をしました。


衣装とは、こういうものでした。


シャツは黒ですから着ようと思えば着れますが、


私のような体の小さい女性ではあまりあるほど大きく、


ズボンは長いし派手だし、無理です。




いらないものが無くなる、良かった。いい処分方法が見つかった。


と軽く考えていただけだったのですが、


やはりもらう方は気を使うものなのだと、再認識しました。









何故か横向きですが、お菓子をいただいてしまいました。


かえって申し訳なかったと恐縮しています。




捨てられないものを人に転嫁するのもどうかと思いつつも、


捨てられないなら使ってくれる人に渡す、


しかも全くの他人様に渡すことになり、


家族全員驚いていましたが、私はスッキリしました。


なんとなく、良い事をしたような気もします。


やっぱり、今でもまだ好きなんでしょうか?


でも、もう二度と音楽を聞くこともないし、


見ようとも思ったこともありません。


今は・・・・・・坂口憲二さんとか、松坂桃李さんが良いです(笑)







のん

0 件のコメント:

コメントを投稿