2014年6月1日日曜日

母の入院



こんにちは


すっかりご無沙汰しておりました。


5月は一度も更新せずに終わってしまいました。


本来なら本格的な衣替えもしなければならず、記事もたくさん書けるはずだったのですが、


母の入院ですべて予定が変わりました。


本来ならお片付けのことを記事にするのですが、


今回は少し母のことを書きたいと思います。




母はとっても健康で、大きな病気をしたことが無い人でした。


しかし、2月頃、胸が痛いと言い出して、病院に行ったところ、


逆流性食道炎


という診断を受けて、お薬をもらって帰ってきました。


しかし、まったく症状に改善が見られなかったために、


私と妹が病院を変えてみた方がいい、と強く提案し、別の内科へかかりました。


以前の内科をT内科、O内科としておきます。


新しいO内科では、まず心電図の検査をしてくださって、特に大きな問題はなかったものの、


症状がとてもよく似ている2つの病気、逆流性食道炎と狭心症の両方の可能性を考えて、


お薬を出しながら検査を続けていただきました。


最終的にには、大学病院を紹介していただき、MRI検査も実施し、


その間の通院の半分は私も同行しました。


MRI検査の結果はすぐに出るものではなく、結果はO内科へ送られ、


母はO内科で検査結果を聞きました。


後から聞くと、心筋梗塞一歩手前だったようです。


すぐに入院の手続きが取られ、あっという間に母は入院しました。




今思うと、最初にかかったT内科では、検査は一切せず、お薬が出たと言います。


年齢から考えても、胸が痛いという訴えを聞いて、お薬だけ投与するというのも、


少し乱暴な気がします。


最初の診断だけならいざしらず、何度も通って改善が無いと訴えていたのに、


検査は一切無かったそうです。


あのままだったらと思うと恐ろしくなりますが、


今は処置を受け元気になりホッとしています。




入院当日、私も荷物を持って病院に同行しました。


完全看護の病院ですし、近所ではそこそこ大きな病院ですから、


私は荷物を持っていけばよいだろう、という程度の考えでした。


この病院はN病院と言って、O内科で入院の指示があった時点で、


近隣の3つの大きな病院から選ぶように言われ、母が選んだ病院でした。





この時はまだ狭心症の疑いが強くなった、とだけ聞いていました。


そして、O内科で言われた通り1週間の入院準備をしていくと、N病院からは、


一泊二日の入院予定です。


と言われました。この時点では病院側は検査入院という形で考えていたようです。


一泊2日と聞いて、誰よりも母が一番喜んでおりました。


しかし、検査をするのですから、検査結果次第では状況が変わるのでは・・・?


と思い看護師さんにお話ししてみると、


確かにそれはあり得ることですが、めったにありませんよ。


と言われ、何となく違和感のような、簡単には帰れない予感がしました。


入院するとすぐに造影剤を使ったカテーテル検査が行われ、


私に対しては、終わるまで病院に残るか、終わったころまた来てほしいと言われました。


その日は用事があり忙しく、一度病院を出てまた病院に戻り、出入りを繰り返えすことになり、


何とか母の検査が終わるころに病院に戻ることが出来、検査結果を聞きました。


すると、心臓の冠動脈3つのうち、3つともに詰まりがあるという結果が出ました。


動脈硬化というものです。


私に医学の知識はほとんどありませんが、お優しい先生は丁寧に説明をしてくださって、


私にも理解できるようにお話ししてくださいました。


私の母の冠動脈には4つの詰まりがあり、そのうちの3つの詰まりは、


動脈の先に血液を送れないほど詰まっているというのです。


そのため、心臓の筋肉の動きが悪くなってきており、心筋梗塞の一歩手前だというのです。


大学病院のMRIでも、この心臓の筋肉の動きが悪い部分が発見されており、


そのために入院になったのだ、という説明も新たに受けました。


先生はとってもお優しい方でしたし、脅すような言い方は一切されませんでしたが、


母の冠動脈の詰まりはかなり深刻で、深刻な3つのうちの1つは、待ったなしですよ


とおっしゃるほど詰まっておりました。


どうされますか?こちらで処置させていただくか、ほかでなさりたい病院があれば、そちらでもいいと思いますが・・・。でも、かなり急いでいただかないと、ちょっと危険です。


と言われ、私は先生の誠実な対応と病院の対応の良さから、


このまま入院して処置していただくことを母に提案し、母もそれを承知して、入院続行となりました。




母はずっと健康だったので、私たち家族も楽観視していたのですが、


検査結果を聞いて、私も父も妹も少し覚悟を決めました。


健康だから、と過信しすぎていたのでしょう。


今回は早めに見つけていただいたのでこの程度で済んだのだ、と自分に言い聞かせ、


母の回復だけを祈りました。




引き続き入院して処置していただくことになり、お医者さんから、


処置と処置後の経過や起こりうる副作用に関しての説明を受けました。


処置の方法は一般的に3つあり、


① 投薬  ② カテーテル  ③ バイパス手術


があるそうです。


しかし、①は少しずつしか効果が期待できず、母のように深刻な状態になってしまった人には


おすすめするものではないということでした。


③のバイパス手術は、体内の別のところから血管を取り出し移植する手術ですから、


準備にとても時間がかかるということで、


これも今の母の状態ではおすすめするものではないと言われました。


よって、②のカテーテルが良いでしょう、と言われました。


私は母の入院にあたって、ネットでカテーテルについて少し知っていたので、


あまり慌てることなくお話しを聞き、母と一緒にカテーテルをしていただこうという結論を出しました。


母も、目に見えて動揺することなく、冷静に対応していたと思います。




母の場合は今すぐにでもカテーテルで処置をしなくてはいけない状態だったのですが、


お医者さんがおっしゃるには、


カテーテルには絶対に必要な造影剤が1日一回しか使えないのだそうです。


母はカテーテル検査で一度使ってしまったので、翌日まで待たなくてはいけないと言われ、


大量のお薬で一晩過ごし、翌日の朝一番で処置が行われました。


カテーテルの処置の時間予定を見た看護師さんたちが、


こんな時間からですか?


と、驚いて私と母に確認するほど、異例の時間帯での処置だったようです。


しかし、それだけ、母の状態は悪かったということを後でしみじみと感じました。


処置後、母は体を動かすことが出来ず、半日動けず辛かったようですが、


早く見つけていただいた、この程度で終わったと思うことにしましょう。


と何度も話をして、母を励ましました。





つづく




のん





 

0 件のコメント:

コメントを投稿